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妊娠中の着圧ソックスはダメ?メリットデメリットを徹底解説!

着圧ソックス着用画像

「妊娠中に着圧ソックスを使用するのはダメなの?」

「妊娠中のむくみに悩まされていて楽に対策できる方法を知りたい」

このようなお悩みはありませんか?

結論からいうと、妊娠中に着圧ソックスを履いても問題ありません。ただし、妊娠中に使用してはいけない着圧ソックスがあるのも事実です。

本記事では、妊娠中に着圧ソックスを使用するうえでの注意点や選び方、着用するメリット・デメリットを解説します。また、妊娠中でも使用できるおすすめの着圧ソックスも紹介しているので、むくみに悩んでいる妊婦さんはぜひ参考にしてください。

目次

妊娠中のむくみ対策で着圧ソックスを使用するのはダメ?

マタニティ写真

妊娠中に着圧ソックスを使用しても問題ありません。むしろ、妊娠中のむくみ対策として、着圧ソックスを使用することはおすすめです。

ただし、すべての着圧ソックスが妊婦さんに適しているわけではありません。以下のようなタイプやケースは避けましょう。

  • 圧力が強すぎるタイプ
  • お腹を強く圧迫するタイプ
  • 医師から使用を禁じられている

圧力が強すぎるソックスやサイズが合っていないものは、血行不良になり、妊婦さんや赤ちゃんに負担がかかってしまいます。圧力が比較的強い医療用の商品ではなく、マタニティ用の商品を選ぶのが重要です。

妊娠中の着圧ソックス着用が「だめ」と言われる理由

着圧ストッキング

妊娠中の着圧ソックスは一部では「だめ」と言われることがあります。

その理由としては以下のことが挙げられます。

① 過度な締め付けが血流を悪化させる可能性がある

妊娠中はホルモンの影響で血管が拡張しやすく、加えて子宮が大きくなることで下半身の血流が滞りやすくなります。そのため、むくみやすく、静脈瘤ができやすくなる人も少なくありません。

本来、着圧ソックスはこのような症状の予防や軽減に役立ちますが、強すぎる圧力やサイズが合っていないソックスを着用すると、かえって血管を圧迫し、血流が悪化することも。結果として、足先が冷えたり、逆にむくみが強くなったりするリスクがあります。また、長時間の着用も血液やリンパの流れを妨げる原因となるため注意が必要です。

② お腹の張りや体調に影響を及ぼすことがある

妊娠中の女性はホルモンバランスの変化により、自律神経が乱れやすく、体の感覚も敏感になります。着圧ソックスによる足首やふくらはぎへの圧力が刺激となり、体調に悪影響を与えることがあります。

特に締め付けが強すぎると、足の血行や神経に負担がかかり、それが間接的にお腹の張りや不快感、めまいや冷えにつながるケースも。

また、普段は問題なくても、妊娠後期になると下肢にかかる負担がさらに大きくなり、ソックスによる刺激がストレスに感じることもあります。妊娠中は「少しきついかも」と思ったら無理せず脱ぐことが大切です。

③ 医師の指導なしに使うと逆効果になる場合がある

着圧ソックスは医療用にも使われるほど、体に大きな影響を与えるアイテムです。妊娠中は人によって体調が大きく異なるため、使用するかどうか、どの程度の圧力が適しているかは、医師や助産師の判断が重要です。

例えば、妊娠高血圧症候群や貧血、心臓・腎臓に問題がある方などは、着圧ソックスが逆効果になる場合があります。また、自己判断で着用を始めると、症状の悪化や新たな不調を招く恐れも。

使用前には必ず医療機関で相談し、自分の状態に適した製品を選ぶようにしましょう。

妊娠中の着圧ソックス着用は医師への相談がおすすめ

先生に相談する様子

むくみや静脈瘤の予防に効果が期待できる着圧ソックスですが、すべての妊婦さんに適しているわけではありません。

そのため、着用を検討する際には、必ずかかりつけの産婦人科医や助産師に相談することが大切です。自分に合った着圧レベルや使用時間、適切なサイズなどについて専門家の意見を聞くことで、安全かつ効果的に着用することができます。

不安な場合は「医療用の着圧ソックス」や「妊婦向け専用設計の製品」を選ぶことも一つの選択肢です。

妊娠中にむくみが発生する原因は?

足のマッサージをする女性

妊娠中にむくみが発生する主な原因は、以下の3つが挙げられます。

  • ホルモンバランスの変化
  • 下肢静脈瘤になっている
  • 血管の圧迫

ホルモンバランスの変化

妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が多くなるのが特徴です。これらは、子宮内膜を整えて基礎体温を上げる作用や、妊娠を維持するために水分や栄養を体に貯める作用があります。このようにホルモンバランスの変化によって、むくみを感じやすくなります。

下肢静脈瘤になっている

下肢静脈瘤とは、足の血管がこぶ状になる病気です。静脈内にある逆流防止弁がうまく機能しなくなることで起こります。

通常であれば、血液を足から心臓へと押し上げていますが、弁が壊れると足の静脈にたまってしまいます。これがむくみになる原因のひとつです。

血管の圧迫

お腹の赤ちゃんの成長に伴い、子宮がどんどん大きくなると、足の付け根にある大静脈が圧迫されます。大静脈は足から心臓へ血液を戻す重要な役割がありますが、圧迫されることで血流が滞り、むくみにつながるのです。

​​着圧ソックスを使用する目安時間と効果について

時計

着圧ソックスは使用時間を守りながら着用することで効果を高めることが可能です。

ここでは着圧ソックスを使用する時間とその効果について解説します。

着圧ソックスを着用する時間の目安は?

着圧ソックスの着用時間は、製品や圧力の強さによって異なりますが、一般的には「日中の数時間~長くても8時間程度」が目安とされています。

長時間の着用は血流を妨げる恐れがあるため、適度な休憩を挟むことが重要です。初めて使用する場合や体調に不安がある場合は、短時間から始めて体に合っているかを確認しましょう。医療用の場合は医師の指示に従うのが安心です。

寝るときに着圧ソックスを履く効果

寝ている間に着圧ソックスを履くことで、重力の影響を受けにくい状態でも脚の血流を促進し、翌朝のむくみを軽減する効果が期待できます。ただし、就寝用に設計された「夜用着圧ソックス」を選ぶことが大前提です。

日中用の強い圧力のソックスを履いたまま寝ると、かえって血行を妨げる恐れがあります。締め付け感がなく、優しくサポートしてくれるタイプを選びましょう。

仕事中に着圧ソックスを履く効果

長時間立ち仕事やデスクワークをしていると、足元に血液が滞り、むくみやだるさが起こりやすくなります。

仕事中に着圧ソックスを履くことで、足の静脈を適度に刺激し、血流をサポートする効果が得られます。

とくに午後からの脚の疲労感やむくみの予防に有効です。オフィス用やビジネスソックスとして使えるデザインも多く、日常に取り入れやすいのもポイントです。

妊娠中に着圧ソックスを使用するメリット

着圧ストッキング

着圧ソックスの魅力は履くだけで効果が期待できる点です。ここでは、妊娠中に着圧ソックスを使用するメリットを3つ解説します。

  • むくみ対策ができる
  • 下肢静脈瘤の予防につながる
  • 足の冷えから守る

むくみ対策ができる

妊娠中のむくみ対策に、着圧ソックスは効果的です。妊娠中はホルモンの変化や大きくなった子宮による血管の圧迫などが原因で、足がむくみやすくなっています。

着圧ソックスは、足首からふくらはぎにかけてマッサージするように圧力がかかるので、血液やリンパの流れを促進してくれます。

特に長時間同じ姿勢で過ごすことが多い妊婦さんや、運動する時間が取れない方にとって、履くだけでむくみ対策ができるのはメリットです。

下肢静脈瘤の予防につながる

着圧ソックスは、下肢静脈瘤の予防にもつながるアイテムです。妊娠中は、大きくなった子宮が下半身の血管を圧迫し、血液が足に溜まりやすくなるため、下肢静脈瘤のリスクが高まります。

着圧ソックスを履くことで、足に溜まった静脈の血液を心臓に戻しやすくします。下肢静脈瘤の治療は、「圧迫療法に始まり圧迫療法に終わる」と言われるほどです。

下肢静脈瘤は、一度発症すると自然に治ることはありません。そのため、妊娠中に着圧ソックスを使用することは、下肢静脈瘤を予防するうえで大切な対策です。

足の冷えから守る

妊娠中の足の冷え対策にも着圧ソックスは役立ちます。妊娠中はホルモンバランスの乱れや血流の悪化などにより、体の冷えに悩む妊婦さんが多いです。

足の冷えは、免疫力の低下や生理不順、肌の乾燥などさまざまなデメリットがあります。着圧ソックスは適度に圧をかけて血行を促進することで、むくみだけでなく冷えを軽減する効果も期待できるでしょう。

最近では、保温性のある素材を使用した着圧ソックスも販売されています。そのため、冷えに悩む妊婦さんが、気軽に冷え対策ができる着圧ソックスを使用するメリットは大きいです。

妊娠中に着圧ソックスを使用するデメリット

おなかを大切そうになでる妊婦

妊娠中に着圧ソックスを使用するメリットは多いですが、一方で以下のようなデメリットも存在します。

  • かゆみや痺れが生じる可能性がある
  • 着脱にはコツが必要
  • 動きづらさを感じる場合がある

それぞれ見ていきましょう。

かゆみや痺れが生じる可能性がある

肌が敏感になりやすい妊娠中には、着圧ソックスの使用でかゆみや痺れが生じることがあります。特に以下のケースでかゆみや痺れが生じることが多いです。

  • 長時間使用している
  • サイズが合っていない
  • 圧力が強すぎる

着圧ソックスを選ぶ際は、自分の足に合ったサイズを選び、締め付けが強すぎないマタニティ用を選ぶようにしましょう。また、長時間の着用は避け、決まった時間に履くようにすることが大切です。

もし、かゆみや痺れなどの症状が出た場合は使用を中止し、医師に相談してください。

着脱にはコツが必要

着圧ソックスは、一般的な靴下よりも締め付けが強いため、着脱に手間がかかることがあります。特に、お腹が大きくなっている妊娠後期は、足元の作業がしにくいため、着脱がより難しく感じるかもしれません。

妊娠中の着圧ソックスの履き方は以下を参考にしてください。

  1. 着圧ソックスをかかとまで裏返しておく
  2. 床に座って体育座りの姿勢になる
  3. 足を横向きにする
  4. ソックスの先端をつま先に引っかける
  5. ゆっくりとソックスを上に引き上げる

座ったまま着脱できる姿勢を工夫したり、家族に手伝ってもらったりして、無理のない方法をとることが大切です。

動きづらさを感じる場合がある

着圧ソックスは、足にフィットするように作られているため、動きづらさを感じる場合があります。ゆったりとした靴下を好む方には、着圧ソックスの締め付けに違和感を覚えるでしょう。

動きづらさが気になる場合は、就寝時に着用するのがおすすめです。また、身体の変化により日によってサイズ感が合わなくなることもあるため、その場合は無理に履き続けるのは避けたほうがよいでしょう。

妊娠中に使用できる着圧ソックスの選び方

靴下

妊娠中に使用できる着圧ソックスの選び方は以下のとおりです。

  • 症状に合ったタイプのものを選ぶ
  • 着圧が強すぎないものを選ぶ
  • 快適に履ける肌触りのものを選ぶ
  • マタニティ専用のものを選ぶ

それぞれ解説します。

症状に合ったタイプのものを選ぶ

着圧ソックスを選ぶ際は、自分の症状に合ったタイプを選ぶことが大切です。たとえば、ふくらはぎのむくみが気になる方はハイソックスタイプを、太もものむくみが気になる方はストッキング、パンストタイプがよいでしょう。

また、冷えが気になる場合は、保温効果のある素材を使用した着圧ソックスを選ぶのもおすすめです。着圧ソックスの種類によってサポート範囲や圧力が異なるため、症状に合わせて選ぶことが快適な使用につながります。

着圧が強すぎないものを選ぶ

妊娠中の体はとてもデリケートなので、圧力が強すぎる着圧ソックスは避けるべきです。着圧ソックスの締め付けが強すぎると、血流が悪くなり、痺れやむくみなど逆効果になる恐れがあります。

赤ちゃんにも負担をかけることになるため、着圧が強すぎないものを選びましょう。妊婦さんの体に合わせて設計された「妊婦用」「マタニティ用」と記載された商品がおすすめです。

快適に履ける肌触りのものを選ぶ

足の肌を気にしている女性

妊娠中は、肌が敏感になっているため、着圧ソックスの肌触りも重要なポイントです。チクチクしたり、ゴワゴワしたりする素材は避け、綿や混綿など、肌に優しい素材を選びましょう。

また、夏場や汗をかきやすい方は、吸湿性や速乾性の高い素材を選ぶのがおすすめです。履きやすさや動きやすさにこだわりたいなら、ストレッチが効いた素材を選ぶのもよいでしょう。

長時間履くことを前提に、自分の肌に合うものを選んで使用することが大切です。

マタニティ専用のものを選ぶ

妊娠中に使用する着圧ソックスは、必ずマタニティ専用に設計されたものを選びましょう。マタニティ用の着圧ソックスは、妊婦さんの体に合わせて作られており、締め付け具合や素材などが工夫されています。

お腹を圧迫しないように、ウエスト部分にゆとりを持たせたものや、足首からふくらはぎにかけて段階的に圧力がかかるものが一般的です。着圧ソックスの選び方を間違えると、逆効果になる恐れがあるため、必ずマタニティ専用の商品を選ぶようにしましょう。

まとめ

妊娠中の着圧ソックスはむくみや下肢静脈瘤の改善に効果が期待できるアイテムです。しかし、圧力が強すぎるものやマタニティ用以外の商品は、むくみや痺れなど逆効果になる可能性があります。

妊娠中に着圧ソックスを使用する際は、まずは医師に相談するのがおすすめです。そのうえで、症状や肌の状態に合ったタイプを選び、妊娠中のつらいむくみ対策をしましょう。

本記事で紹介した着圧ソックスは、妊婦さんでも使用できる商品です。初めて着圧ソックスを使用する方でも安心して取り入れることができます。ぜひ試してみてください。

妊娠中の着圧ソックスに関するよくある質問

ここでは、妊娠中の着圧ソックスに関してよくある質問に答えていきます。

妊娠中に足がむくみやすいのはなぜ?

妊娠中のむくみは、ホルモンバランスの変化や子宮が大きくなることによる血管の圧迫などが主な原因です。特に妊娠中期、後期になるとむくみが加速します。また、塩分の摂りすぎや運動不足、ストレスなどが原因となって起こることもあります。

妊娠中に着圧ソックスを使用してはいけない?

妊娠中に着圧ソックスを使用しても問題ありません。ただし、圧力が強すぎるものや、お腹を圧迫するタイプは逆効果になる恐れがあるため避けるべきです。

マタニティ用に設計された、適度な圧力のものを選びましょう。また、使用前に医師に相談し、自身の体調に合っているか確認することも大切です。

妊娠中に着圧ソックスはいつ履けばいい?

商品ごとに推奨されている時間に履くのがベストです。特に決められた時間がない場合は、長時間立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢が続く日中に履くのがよいでしょう。使用時間やタイミングについて不安がある場合は、医師や助産師に相談するのがおすすめです。

妊娠中の着圧ソックスは締め付けの強いものでも問題ない?

締め付けの強い着圧ソックスは、妊婦さんにおすすめできません。圧力が強すぎると血行を妨げる原因になり、かゆみやしびれなどを引き起こす恐れがあります。

妊婦さん向けに設計されている「マタニティ用」と明記された商品を選ぶことが大切です。サイズが合っていない場合も逆効果になるため、購入前に確認しましょう。

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