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着圧ソックスを使用するデメリット5選|リスク回避のポイントとおすすめ対策

着圧ソックスのデメリットに気が付く女性の足

着圧ソックスは、足のむくみや疲労軽減、冷えを改善する効果が期待できるアイテムです。しかし、使い方や選び方を間違えると、血行不良や肌トラブル、筋力低下などのリスクがあります。

着圧ソックスの効果を最大限引き出すためには、正しい使い方を理解することが大切です。

本記事では、着圧ソックスを使用する具体的なデメリットやリスク回避のポイント、おすすめの対策を解説します。着圧ソックスの使用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

着圧ソックスを使用するデメリット5選

着圧ソックスの使用には、以下のようなデメリットやリスクがあります。

  • 血行不良を引き起こすリスク
  • かゆみ・湿疹・肌荒れの原因になる
  • 持病がある場合の注意点
  • 動きづらさを感じる
  • 頼りすぎると筋力が低下する可能性がある

それぞれみていきましょう。

血行不良を引き起こすリスク

着圧ソックスは適度な圧力で血流を促進するアイテムですが、サイズや圧力が合わないものを選ぶと、血行不良を引き起こします。血流が滞ると、足のしびれや冷え、むくみの悪化などにつながる可能性があります。

また、長時間の着用も血行不良を引き起こすリスクのひとつです。長時間の着用により血管が圧迫され、血栓ができる可能性も否定できません。

着圧ソックスを使用する際は、適切なサイズや圧力のものを選び、着用時間を守ることで血行不良のリスクを抑えられます。

かゆみ・湿疹・肌荒れの原因になる

着圧ソックスの素材や圧迫感が原因で、かゆみや湿疹、肌荒れを引き起こすことも少なくありません。特に敏感肌・乾燥肌の方は注意が必要です。

蒸れやすい素材や通気性の悪いものを使用すると、汗がこもり、かゆみや湿疹の原因になります。さらに、摩擦によってかぶれが生じることもあるでしょう。

入浴後の保湿ケアや肌にやさしいコットン素材を選ぶなどの対策が必要です。

持病がある場合の注意点

心疾患や糖尿病、血栓症などの持病がある方は、着圧ソックスの使用は特に慎重にならなければなりません。着圧ソックスを使用することで血流を圧迫し、これらの病気を悪化させる可能性があります。

たとえば、うっ血性心不全の患者さんが着圧ソックスを使用すると、下肢からの血流が増え、心臓への負担が高まります。

そのため、持病がある場合は、必ず医師に相談してから着圧ソックスを選ぶようにしましょう。自己判断での着用はデメリットが大きいため、慎重な判断が求められます。

動きづらさを感じる

着圧ソックスは、締め付けによって動きづらさを感じる点がデメリットです。特に締め付けが強く、伸縮性がない素材を選ぶと、足を曲げにくくストレスになります。

立ち仕事や歩く頻度が高い仕事をしている方にとっては、不快感を覚えやすいでしょう。

動きやすさを重視する場合は、伸縮性の高い素材のものを選ぶか、圧力が強すぎないタイプのものを選ぶのがおすすめです。

頼りすぎると筋力が低下する可能性がある

着圧ソックスは足の筋肉をサポートし、血流を促進してむくみを軽減する効果がありますが、頼りすぎると筋力が低下する可能性があります。長時間履き続けることで、本来持つ自分の筋肉が働かなくなり、筋力の低下につながるためです。

むくみ対策として着圧ソックスを利用するのは効果的ですが、適度な運動やストレッチも取り入れることが重要です。歩行や階段の上り下りを日常的に行い、筋肉をしっかり使うことで、筋力低下を防ぎながら着圧ソックスの効果を上手に引き出せるでしょう。

着圧ソックスが逆効果になる使い方

着圧ソックスは使い方を間違えると、さまざまな健康リスクがあります。着圧ソックスが逆効果になってしまう使い方は以下のとおりです。

  • サイズ選びを間違えると逆効果
  • 長時間の着用による健康リスク
  • 重ね履きする

それぞれ解説します。

サイズ選びを間違えると逆効果

着圧ソックスの効果を十分に得るためには、自分の足に合ったサイズ選びが非常に重要です。サイズが小さすぎるものを選ぶと、圧力が過度にかかり、血流が圧迫されてしまいます。

血行不良になることで、足のしびれや冷えなどの症状があらわれます。一方で、大きすぎるサイズを選ぶと、適切な圧力がかからず、むくみ軽減や血流促進の効果が十分に得られません。

可能であれば着圧ソックスを試着し、適切なサイズのものを選びましょう。

長時間の着用による健康リスク

着圧ソックスは、履けば履くほど効果が期待できるわけではありません。適切に使用すれば、むくみや血流促進に効果的ですが、長時間の着用はかえって健康リスクを招く可能性があります。

着用推奨時間は製品によって異なりますが、一般的には6〜8時間程度までとされています。医療用の着圧ソックスを使用する場合は、医師の指示に従って着用してください。

また、使用中に違和感や不快感を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談することをおすすめします。

重ね履きする

冷えやむくみが気になるからといって、着圧ソックスを重ね履きするのは避けるべきです。圧力が二重にかかることで、血流が過度に圧迫され、血行不良を引き起こす可能性があります。

また、重ね履きによって通気性が悪化し、汗がこもりやすくなるため、かゆみや湿疹などの肌トラブルが起こりやすいです。

着圧ソックスは1枚で履くことを前提に作られています。そのため、重ね履きは避け、自分に足に合う適切な着圧ソックスを選ぶことが大切です。

着圧ソックスのリスクを避けるためのポイント

着圧ソックスの使用にはデメリットがありますが、そのリスクを避けるために以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 着圧レベルの確認
  • 定期的な取り外しの推奨
  • 使用前に医師に相談

それぞれ解説します。

着圧レベルの確認

着圧ソックスを安全に使用するためには、自分に適した圧力のものを選ぶことが重要です。着圧ソックスの圧力はhPaで表記されており、用途や症状に応じて選ぶべき圧力が異なります。

圧力レベル用途
弱程度(10〜20hPa)軽度のむくみ対策や夜用に多い。初めて使う方向け
中程度(25〜30hPa)着圧ソックスに慣れている方向け。弱圧では物足りない方におすすめ
強程度(35〜45hPa)医療用の弾性ストッキングに多い。医師の指導が必要

圧力が強すぎるものを選ぶと血流を圧迫し、血行不良やしびれを引き起こすリスクがあります。特に、医療用の強圧タイプを選ぶ際は、事前に医師の指導を受けることが必須です。

定期的な取り外しの推奨

着圧ソックスを長時間履き続けると、血流が過度に圧迫され、血行不良を引き起こすリスクがあります。長時間の使用は避け、定期的にソックスを外して足をリラックスさせる時間を作ることが大切です。

また、購入した着圧ソックスに推奨時間や「日中用」「夜用」と記載されていれば、その指示に従うようにしましょう。

使用前に医師に相談

持病がある方や足の血流に問題がある方は、着圧ソックスを使用する前に必ず医師に相談してください。心疾患や糖尿病、血栓症の既往がある場合、強い圧力がかかることで血流が滞り、症状を悪化させるリスクがあります。

また、妊娠中の方も注意が必要です。妊娠中の身体は不安定になりやすいため、適切な製品を選ばなければ不調の原因になってしまいます。

不安な方は医師に相談し、正しい着用方法を守ることが重要です。

着圧ソックスを履かない方がいい人の特徴

以下のような方は、着圧ソックスの使用を避けるべきでしょう。

  • 心臓病を患っている人
  • 皮膚トラブルがある人
  • 妊娠中の方(正しい製品選びが必須)

それぞれ解説します。

心臓病を患っている人

心臓病を抱えている方は、着圧ソックスの着用を避けるべきです。着圧ソックスは足に溜まった血液やリンパ液を心臓の方に押し上げます。

そのため、心臓に疾患のある方が履くと、心臓に負担がかかり、悪影響を及ぼす可能性があります。心臓病の既往歴がある方は、必ず医師に相談してから使用するようにしましょう。

症状によっては医療用の弾性ストッキングが推奨される場合もあるため、自己判断での着用は避けるのが安全です。

皮膚トラブルがある人

湿疹やかゆみ、かぶれなどの皮膚トラブルを抱えている方が着圧ソックスを履くと、症状が悪化する恐れがあります。

皮膚トラブルがある場合は、通気性や吸汗性に優れた素材を選び、圧力が強すぎないものを選ぶことが大切です。

症状が悪化している場合は、着用を一旦中止し、すぐに医師に相談してください。

妊娠中の方(正しい製品選びが必須)

妊娠中の方でも着圧ソックスの使用は可能ですが、製品選びには慎重にならなければなりません。特に強い圧力の着圧ソックスを選んでしまうと、お腹の赤ちゃんに負担がかかる恐れがあります。

妊娠中の方が着用する際は、「妊婦専用」「マタニティ用」と表記されたソックスを選ぶのがおすすめです。また、使用前は産婦人科医や助産師に相談し、妊娠期のむくみや血行状態に合わせた製品を選ぶことが推奨されます。

妊娠中の方でも履ける着圧ソックスの選び方は、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

着圧ソックスはデメリットもあるがメリットも多い!

ここまで着圧ソックスのデメリットについて解説してきましたが、以下のようにメリットも多いです。

  • むくみ軽減
  • 血流促進
  • 冷えの改善
  • 美脚効果
  • リンパの流れの促進効果 など

着圧ソックスは履くだけで効果が期待できるため、忙しい方でも簡単に取り入れられます。効果を最大限に引き出すためには、自分の身体に合った圧力レベルや素材を選ぶことが大切です。

適切な製品を選んで、日常生活に無理なく取り入れましょう。

着圧ソックス以外のおすすめむくみ対策

着圧ソックス以外にも、むくみ対策に効果的な方法があります。具体的には以下のとおりです。

  • 定期的に運動する
  • 体を冷やさないようにする
  • 塩分控えめの食事を心がける
  • マッサージ

それぞれ解説します。

定期的に運動する

むくみの予防・改善には、定期的な運動が効果的です。運動によって、ふくらはぎの筋肉が収縮・伸展を繰り返すことで、血液やリンパ液の循環が促進されます。

たとえば、ウォーキングやジョギング、ストレッチなどの有酸素運動は効果的です。長時間座りっぱなしのデスクワークが多い場合は、1時間ごとに立ち上がって軽いストレッチを行うだけでも効果が期待できます。

体を冷やさないようにする

体が冷えると血流が悪くなり、むくみが発生しやすくなります。そのため、冷房が強い室内や冬場の寒い日には、暖房器具やレッグウォーマー、カイロなどで足元を温めることが大切です。

また、シャワーだけでなく、しっかり湯船に浸かることをおすすめします。身体の芯まで温まり、睡眠の質が向上する効果も期待できます。

さらに、温かい飲み物を取り入れて内側から体を温めるのも効果的です。生姜湯やハーブティーなどは、血行促進作用がありむくみ改善に役立ちます。

塩分控えめの食事を心がける

塩分の摂り過ぎは、体内の水分バランスを崩し、むくみの原因となります。そのため、むくみが気になる場合は塩分を控えめにした食事がおすすめです。

厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準」によると、食塩相当量の目標量を男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。

加工食品やインスタント食品、スナック菓子などの塩分が多い食品を控え、減塩を心がけましょう。また、カリウムを含む食材(バナナ、ほうれん草、アボカドなど)は余分なナトリウムを排出する効果があるため、積極的に取り入れるのをおすすめします。

出典:日本人の食事摂取基準

マッサージ

マッサージは、血液やリンパの流れを促進し、余分な水分を体外へ排出するのに効果的です。足首回しやかかと上げなどの簡単なマッサージを取り入れてみてください。

入浴後の血行が良くなっているタイミングで行うと、さらに効果が期待できます。好きなアロマオイルや保湿クリームを使用すれば、リラックス効果も期待できるのでおすすめです。

家や仕事中でもできるセルフマッサージについては、以下の記事も参考にしてください。

まとめ

着圧ソックスはむくみ軽減や血流促進、冷え対策などメリットが多いですが、使い方を誤ると以下のようなデメリットが生じる可能性があります。

  • 血行不良
  • かゆみ・湿疹・肌荒れ
  • 持病がある場合の重大なリスク
  • 動きづらさを感じる
  • 筋力が低下する可能性がある

むくみ対策には着圧ソックス以外にも運動や食事の見直し、マッサージなどの方法も効果的です。自分の体調に合った取り入れやすい方法で、安全にむくみ対策を行いましょう。

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