「着圧ソックスを履くだけでダイエット効果があるって本当なの?」
「脚痩せしたいけど運動や食事制限が続かない…何か他に取り入れられる方法はない?」
このようなお悩みはありませんか?
着圧ソックスは、脚に適度な圧をかけることで血流やリンパの流れをサポートし、むくみの軽減や冷え対策に役立つアイテムです。しかし、実際にはダイエットの直接的な効果はありません。
本記事では、着圧ソックスが痩せると言われている理由や痩せ体質をつくる習慣、注意点などを解説します。
【結論】着圧ソックスに直接的なダイエット効果はない!

結論からいうと、着圧ソックスを履くだけで体脂肪が減るような「直接的なダイエット効果」はありません。着圧ソックスは、血流やリンパの流れをサポートすることで、むくみの軽減が期待できるアイテムです。
むくみ解消により、脚のラインをスッキリ見せることは可能ですが、それ自体に脂肪燃焼作用はありません。あくまで、運動や生活習慣の見直しを行うなかで、サポートアイテムとして取り入れるのが基本的です。
着圧ソックスが痩せると言われる理由
着圧ソックスに直接的なダイエット効果はないとお伝えしてきました。ではなぜ、着圧ソックスを履くと「痩せる」と言われているのでしょうか。その理由を解説します。
むくみを軽減することで脚が一時的に細く見える

着圧ソックスが「痩せる」と言われる理由は、脚のむくみが取れて一時的に細く見えるからです。長時間の立ち仕事や座りっぱなしの姿勢が続くと、血流やリンパの流れが滞り、水分や老廃物が脚にたまりやすくなります。
着圧ソックスは足首からふくらはぎにかけて適度な圧をかけることで、その巡りをサポートし、余分な水分を排出しやすくする仕組みです。その結果、脚のラインがスッキリして「細くなった」と感じやすくなるのです。
あくまでむくみが改善されたことによる見た目の変化であり、脂肪が減ったわけではない点には注意しましょう。
血流が促進され、基礎代謝の維持に役立つ可能性がある

着圧ソックスを着用することで、脚の血流を促進する効果が期待できます。血流が良くなると、酸素や栄養が体の隅々に行き届きやすくなり、代謝アップにつながるのです。
ただし、着圧ソックス単体で基礎代謝が大幅に上がるわけではなく、日常の運動や食生活なども併せて意識することが重要です。あくまで「補助的な効果」として期待するのが現実的でしょう。
下半身の冷えを改善し、脂肪がつきにくい状態をつくる

身体の冷えは、痩せにくい体質をつくる原因のひとつです。特に下半身が冷えて血流が悪くなると、代謝が落ち、脂肪が燃焼しにくい状態になってしまいます。
着圧ソックスは適度な圧を加えることで血流を促し、下半身の冷えを緩和するのに役立ちます。冷えが改善されると、代謝も上がりやすくなるため、脂肪がつきにくい身体になるわけです。
ただし、これもあくまでサポートの役割といえます。冷え対策やダイエット効果を実感するには、運動やバランスのよい食事なども併せて取り入れることが大切です。
着圧ソックスのむくみ改善は何時間で効果が期待できる?

着圧ソックスのむくみ改善効果を実感するまでの時間は、個人差があります。早ければ数時間の着用で実感できる場合もあれば、そもそも効果を実感できない場合もあるでしょう。
夕方にかけてむくみやすい方は、朝から数時間履くことで違いを実感しやすくなります。着圧ソックスには即効性を求めず、継続的に取り入れて、むくみにくい脚を目指すのがポイントです。
着圧ソックスの脚痩せ効果は製品選びがカギ!
着圧ソックスの着用で脚をスッキリ見せるためには、製品選びが大切です。ここでは、着圧ソックスの正しい選び方を解説します。
自分の体型に合っているかを確認する

着圧ソックスを選ぶ際に大切なポイントは、自分の足のサイズに合っているかどうかです。サイズが合っていないと、圧力が適切にかからず効果が半減したり、締め付けが強すぎて血流を妨げたりします。
購入前には必ず足首・ふくらはぎの周囲を測り、各メーカーのサイズ表と照らし合わせて選ぶことが大切です。合わないと感じたら無理に使わず、他の製品を試してみましょう。
日中用・夜用・就寝用から目的に合ったものを選ぶ

着圧ソックスには、日中用・夜用・就寝用と用途に合わせたタイプがあります。たとえば、日中用は長時間の立ち仕事やデスクワークによるむくみを抑えるように、やや強めの着圧が特徴です。
一方で夜用や就寝用は、締め付けすぎない圧力に設計されています。「とりあえず1足あればOK」ではなく、履く時間帯や目的に合わせた使い分けが、結果的に美脚づくりにもつながっていきます。
着用することでボディラインが綺麗に見える製品を選ぶ

着圧ソックスを選ぶ際は、履いたときにボディラインが美しく見えるかどうかも重要なポイントです。適度な圧で脚を引き締めてくれる製品なら、むくみを抑えるだけでなく、見た目のスラッとした印象も与えてくれます。
最近では「美脚ハイソックス」など、見た目の印象に特化したアイテムも登場しています。タイツ感覚で履ける製品なら、他の洋服を邪魔せずスタイルアップ効果が期待できるでしょう。
着圧ソックスは履くだけじゃない!ダイエット効果を促進する使い方
着圧ソックスは、履くだけでむくみや冷え改善が期待できるアイテムです。さらに以下の使い方と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
着用中に足首やふくらはぎを意識してストレッチや足踏みを行う

着圧ソックスは、ただ履くだけでもむくみの軽減や血行促進に役立ちますが、動きを加えることでその効果をさらに高めることが可能です。たとえば、着用中に足首を回したり、ふくらはぎを伸ばすストレッチを行ったりするだけでも、脚の巡りがよくなります。
座りっぱなしの時間が長い人は、1時間に1回は軽く足踏みをするなど、意識的に脚を動かすのがおすすめです。着圧ソックス+軽い運動の組み合わせで、効率よく脚の疲れやむくみをケアしていきましょう。
仕事中にできるストレッチ方法については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

家事や通勤などの日常動作を“脚痩せタイム”と意識して過ごす

着圧ソックスを履いている時間を「脚痩せタイム」と意識して過ごしてみましょう。
たとえば、
- 洗い物をしているときにかかとを上げ下げしたり
- 電車に乗っている間にかかとの上げ下げ運動を取り入れたり
- エスカレーターではなく階段を使ったり
など、わざわざ時間を作らなくてもできる簡単な動きでOK。大切なのは「どうせ動くなら、ちょっとだけ脚を意識して使ってみる」という気持ちです。
日常の動作から積み重なれば、むくみにくい脚やスッキリとしたラインにつながる可能性があります。
有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)と併用する

有酸素運動と着圧ソックスの併用もおすすめです。特に「コンプレッションソックス」と呼ばれるタイプなら、ふくらはぎの筋肉のブレを抑え、足の疲れやつりを予防します。
これは、着圧ソックスの段階的な着圧が血流をサポートし、酸素が筋肉に届きやすくなるためです。ウォーキングや軽いジョギング時に取り入れるだけで、脚への負担を減らし、スッキリとしたラインを目指せるでしょう。
有名モデルも実践?着圧ソックスを履きながら入浴する「レギンス入浴法」とは

「レギンス入浴法」とは、着圧ソックスやレギンスを履いたまま入浴することです。「え?ソックスを履いたまま入浴するの?」と驚かれるかもしれません。
しかし、着圧によって脚の血流やリンパの流れが促進されている状態で入浴することで、むくみ解消や脚の引き締めのサポートが期待できます。
38〜40℃程度のお湯で20分ほど浸かるのが基本的なやり方です。モデルや美容家のあいだでも取り入れられているとして話題になりました。
ただし、水分補給や体調に注意しながら取り入れることが大切です。
着圧ソックスだけに頼らない!痩せ体質をつくるおすすめ習慣
着圧ソックスはむくみ改善に役立つサポートアイテムですが、痩せ体質をつくるなら、日々の生活習慣を見直すことが欠かせません。ここでは、無理なく続けられるおすすめ習慣を紹介します。
食事でタンパク質・食物繊維などバランスよくしっかり摂る

体づくりや代謝の維持には、タンパク質や食物繊維が欠かせません。腸内環境が整うことで、むくみやすさや便秘の改善にもつながります。
さらに、栄養バランスの取れた食事は血糖値の急上昇を抑える効果もあり、脂肪が蓄積されにくい体づくりに役立ちます。ダイエット中こそ、極端な食事制限ではなく、肉・魚・豆・野菜・海藻など、いろいろな食品をバランスよく摂る意識を持つことが大切です。
「食べて痩せる」という考え方を取り入れることで、ストレスなくリバウンドしにくい健康的な体を目指せるでしょう。
夜更かしを避けて、睡眠の質を高める生活リズムを整える

睡眠不足は代謝を落とすだけでなく、ホルモンバランスを乱して太りやすい体質になってしまいます。特に夜遅くまでスマホを見ていたり、寝る直前まで食事をしたりすると、睡眠の質も浅くなりがちです。
少しでも睡眠の質を上げるように、以下のポイントを意識してみてください。
- 1時間前には部屋の照明を暗くして寝る準備をする
- 寝る前のスマホやパソコンの使用は控える
- 運動習慣を取り入れる
- コーヒーや紅茶などのカフェインは夕方以降控える
また、生活リズムを整えることで、自然と痩せやすい体に近づけます。少しずつ良い健康サイクルをつくっていくことが大切です。
水分を1日1.5〜2Lを目安にこまめに摂取する

水分をしっかり摂ることは、むくみや代謝の改善につながります。「水を飲むとむくむ」と思われがちですが、実は逆です。水分が不足すると体はため込もうとするため、かえってむくみやすくなります。
常温の水または白湯などをこまめに飲むのがポイントです。1回でたくさん飲むより、1日を通して少しずつ補給する方が体にやさしく、巡りのよい状態を保てます。
ダイエット目的での着圧ソックス使用に関する注意点
ここでは、ダイエット目的で着圧ソックスを使用する際の注意点を解説します。
履きすぎによるトラブルとミミズ腫れへの注意

着圧ソックスは長時間履けば効果が高まるわけではありません。圧がかかりすぎると血行が悪くなり、かえってむくみやすくなったり、ミミズ腫れを起こしたりする可能性もあります。
着圧ソックスは使用時間の目安(1日8時間以内)を守り、肌に異常を感じたときはすぐに使用を中止しましょう。肌の状態や体調に合わせて無理なく使うことが大切です。
着圧ソックスの着用によってミミズ腫れが生じる原因や対処法については、以下の記事も参考にしてください。

「履くだけで痩せる」と過信して運動や食事をおろそかにしない

着圧ソックスは、あくまで「サポートアイテム」であり、魔法の道具ではありません。着圧ソックスの効果を過信し、食事や運動を疎かにしてしまうと、むしろ逆効果になることもあります。
むくみが一時的に軽減されて脚が細く見えても、それは脂肪が減ったわけではないため、根本的な体質改善にはつながりません。適度な運動やバランスの良い食事をベースに、着圧ソックスを使用しましょう。
持病がある場合は医師に相談するまで使用しない

心臓疾患や高血圧、静脈瘤、糖尿病などの持病がある方は、着圧ソックスの使用には注意が必要です。着圧によって血流が変化することで、体に負担をかけてしまう恐れがあります。
自己判断で使用を続けると、症状の悪化や思わぬ体調不良につながる可能性もあるため、使用前には必ず医師へ相談しましょう。
まとめ
着圧ソックスには直接的なダイエット効果はありません。しかし、血流やリンパの流れを促進し、むくみや冷えを軽減することで、脚のラインをスッキリ見せる効果は期待できます。
大切なのは、着圧ソックスを生活習慣の一部としてうまく取り入れることです。食事や運動の見直しを行いながら、自分の体型や目的に合った着圧ソックスを選ぶことが大切です。
無理なく続けられる習慣のひとつとして、着圧ソックスを取り入れてみてはいかがでしょうか。

