MENU

妊娠中の着圧ソックスはいつから使うべき?具体的なアドバイスや注意点

妊婦

「妊娠中のむくみ対策に着圧ソックスはいつから使える?」

「妊娠中に使う着圧ソックスはいつまで履けばいい?」

このような悩みから、着圧ソックスの使用を迷っている方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、妊娠初期から着圧ソックスを使用しても問題ありません。ただし、使い方を間違えると、むくみが悪化したり体調不良になったりする場合もあるため注意が必要です。

本記事では、妊娠週数ごとの着圧ソックスの着用目安や使用時の注意点、正しい使用方法などを解説します。着圧ソックスの使用を検討している妊婦さんは、ぜひ参考にしてください。

目次

【妊娠週数別】妊娠中に着圧ソックスを履き始めるのはいつからがベスト?

エコー写真

妊娠中に着圧ソックスを履き始めるタイミングは、妊娠初期から後期まで可能です。しかし、妊娠週数によって体調の変化やリスクも異なるため、使用のタイミングには慎重にならなければなりません。

ここでは、妊娠初期・中期・後期別に、着圧ソックスを始める目安と注意点をわかりやすく解説します。

12週未満(妊娠初期)は体調に応じて慎重に判断

妊娠初期はまだむくみが目立たない人も多く、「必要性を感じない」と思うかもしれません。しかし、むくみを予防する目的で着圧ソックスを使い始めること自体は問題ありません。

ただし、圧が強すぎる着圧ソックスはかえって血流を妨げることがあるため、妊婦用を選ぶのがおすすめです。妊娠初期から履きたい場合は、医師や助産師に相談したうえで、自分の体調に合ったものを取り入れましょう。

体調が安定していない間は、無理をせず慎重な判断を心がけることが大切です。

16〜27週(中期)はむくみ・だるさが始まる時期。使用の目安に

横になる妊婦

妊娠中期に入ると、赤ちゃんの成長とともに血液量が増え、下半身にむくみやすさを感じる方が多くなります。実際に「夕方になると足がだるい」「靴下の跡がくっきり残る」といった変化が現れやすいのがこの時期です。

妊娠中期になると「安定期」と呼ばれ、比較的体調も安定してきます。むくみが出てきたら、積極的に着圧ソックスを取り入れましょう。

妊婦用として販売されている着圧ソックスを使えば、安心してむくみケアができます。日中の活動時に履くことで、足のだるさを予防し、快適に過ごせるようになるでしょう。

28週以降(後期)は冷え・こむら返り対策にも活用しやすい

妊娠後期は、お腹の重みが増すことで血流やリンパの流れが悪くなり、むくみやこむら返りに悩まされる妊婦さんが増えてきます。また、足先の冷えや睡眠中の足のつりといった症状も多くなる時期です。

着圧ソックスは、妊娠後期のむくみや冷え、こむら返り対策にも活用できます。妊娠後期になると運動するのが難しい方も多いため、着圧ソックスは有効な手段のひとつです。

ただし、妊娠後期のむくみは、妊娠高血圧症候群や深部静脈血栓などの病気が隠れている場合もあります。着圧ソックスを使用する際は、医師や助産師に相談するのがおすすめです。

妊娠中のむくみはいつからいつまで続く?

むくみに悩む妊婦

妊娠中のむくみは、妊娠初期・中期・後期のどの時期でも起こる可能性があります。特にむくみの症状がひどくなりやすい時期は、妊娠中期から出産直後までと言われています。

体質や生活習慣によっては、妊娠初期からむくみを感じる方も少なくありません。妊娠後期には子宮が大きくなり、下半身の血流が圧迫されることで、より強いむくみを感じるケースもあります。

そのため、妊娠の全期間を通して、むくみに注意しなければなりません。

着圧ソックスはいつまで履き続ければいい?

ここでは、産後に着圧ソックスを使用するタイミングや長時間使い続ける際の注意点について解説します。

産後も着圧ソックスは使うべき?

産後も着圧ソックスの使用はおすすめです。出産後はホルモンバランスや体内の水分量が変化し、一時的にむくみが悪化することがあります。また、授乳のために足を下にする時間が長くなり、重力の影響でむくみが起こる場合もあるでしょう。

着圧ソックスを使うことで、足の疲れやむくみを軽減する効果が期待できます。長時間の抱っこや立ちっぱなしの家事が続く産後は、足のだるさを感じやすいため、無理のない範囲で取り入れるのがおすすめです。

ただし、着圧ソックスを使用して足の痺れや痛みなどを感じた場合は使用を中止し、かかりつけ医に相談しましょう。

長時間使い続けるデメリットは?

着圧ソックスを長時間着用するデメリットは、足のポンプ機能が低下し、かえってむくみが起こりやすくなる点です。着用時間の目安は8時間程度とされていますが、体調によっては短時間でも皮膚トラブルにつながる可能性もあります。

着圧ソックスを使用する場合は、必ず自分の体調に合った製品を選び、商品パッケージ記載の着用時間を守ることが大切です。少しでも違和感や不調を感じたら使用を中止し、医師に相談しましょう。

妊娠中の着圧ソックスの着用時間

足のむくみを感じる女性

一般的には、日中の活動時間に数時間〜長くても8時間程度の着用が目安とされています。妊娠中の立ち仕事や外出時など、足に負担がかかるタイミングに取り入れることで、むくみやだるさの軽減につながります。

なお、着圧ソックスは「昼用」と「夜用」で圧力が違うため、選ぶ際は注意が必要です。一般的には、昼用の方が圧力は強めになっています。

そのため、夜間に使用したい場合は、「夜用」や「就寝専用」と記載された製品を選びましょう。

着圧ソックスを早めに使い始めたい妊婦さんへのアドバイス

ここでは、着圧ソックスを早めに使い始めたい妊婦さんに向けて、安全に着用するポイントを解説します。

着用の目安は足の状態で判断しよう

着圧ソックスを使い始めるタイミングは、妊娠時期にとらわれすぎず、自分の足の状態を基準に考えることが大切です。妊娠初期でも、すでに足がむくんでいる方や、長時間の立ち仕事がある方は、早めに対策することで症状の悪化を防げます。

妊娠中はホルモンバランスの変化や血流の悪化によって、体質が大きく変わることもあります。以前はむくみを感じなかった方でも、脚に悩みを感じ始めたら、着圧ソックスの使用を検討しましょう。

着圧レベルや素材に注意すれば初期からでも使える

妊娠初期から着圧ソックスを使いたい場合は、選ぶ商品に注意しましょう。

着圧ソックスと一口にいっても、さまざまな圧力や素材があります。特に妊婦さんは、圧力が強い商品を選んでしまうと、赤ちゃんや妊婦さんの体に負担をかけてしまうため避けるべきです。

妊婦用に設計された弱圧タイプなら安心して使えます。また、通気性や伸縮性が高く、肌にやさしい綿素材のものを選ぶことで、長時間の着用でも不快感が少なくなります。

妊娠中の体調は日々変化するため、快適さと安全性を重視した商品選びがポイントです。

不安なときは医師・助産師に相談を

医師に相談する妊婦

「着圧ソックスを使いたいけど、今の自分に取り入れていいのかわからない」という方は、医師や助産師に相談しましょう。妊娠中の体はとてもデリケートで、個人差が大きいため、他の人の体験がそのまま自分に当てはまるとは限りません。

特に持病がある方や、血圧に不安がある方は慎重な判断が必要です。健診のついでに聞くだけでも、不安を減らせるでしょう。

無理なく、安心して取り入れるためにも、専門家の意見を積極的に取り入れることが大切です。

妊娠中に着圧ソックスを使い始めて失敗するケース

がっかりする人形

妊娠中に着圧ソックスを使用して、「むくみが悪化した」「体調が悪くなった」というケースもあります。ここでは、妊娠中に着圧ソックスを使用して失敗するケースを解説します。

妊婦用の着圧ソックスを選ばなかった

自分に合わない着圧ソックスを選んでしまい、かえってむくみが悪化したというケースです。着圧ソックスの中には、足首やふくらはぎを強く締め付けるタイプのものがあり、妊婦さんには負担が大きすぎることもあります。

妊娠中は必ず「マタニティ用」「妊婦用」などと記載された、やさしい圧力設計の製品を選ぶことが大切です。妊娠中の体に合った仕様のソックスなら、快適にむくみ対策ができるでしょう。

圧が強すぎて気分が悪くなった

着圧ソックスの圧力が強すぎて、気持ち悪くなる妊婦さんもいます。特にウエストまで締め付ける着圧ソックスを選んでしまうと、赤ちゃんにも負担になるためおすすめしません。

着圧ソックスは「強ければ強いほど効果がある」というものではなく、自分の体に合った適度な圧力が重要です。圧力の強さが15-20mmHg程度の軽い着圧ソックスを推奨します。

また、着圧アイテムに慣れていないことでも、気分が悪くなる場合もあります。初めて使う場合は、まずは短時間から慣らしていくと安心でしょう。

履き始めるタイミングの見直しも必要

着圧ソックスを使用する際は、自分に合ったタイミングを見直すことも大切です。たとえば、日中に立ち仕事が多く、夕方になると足がパンパンになる人には、活動時間中の着用が適しています。

一方で、日中は問題なくても「夜中に足がつる」「足が冷える」という方は、就寝時用の着圧ソックスを試してみるのもよいでしょう。ただし、夜間に着用する場合は必ず「就寝用」と明記されたソックスを使用することが重要です。

日中用を夜に使うと、圧力が強すぎて血流を妨げる可能性があります。効果を引き出すには、「どの時間帯に履くのが自分の体にとって自然か」を見直すことがポイントです。

着圧ソックスの効果を最大化する使い始めのコツ

ヨガをする妊婦

着圧ソックスの効果をしっかり感じるためには、ただ履くだけでなく、正しい使い方や生活習慣の見直しが大切です。ここでは、着圧ソックスの効果を最大化するポイントを解説します。

正しい着用方法のマスター

着圧ソックスの効果をきちんと得るためには、まず正しい着用方法で使用することが大切です。ねじれ・たるみがあると、期待される圧力が均等にかからず、十分な効果が期待できません。

以下はあくまで一例ですが、着圧ソックスの着用方法です。

  1. 着圧ソックスをかかとまで裏返しておく
  2. 足をお腹の横に置く(あぐらやお姉さん座り)
  3. ソックスの先端をつま先に引っかける
  4. ソックスを上に引き上げる

1人で着圧ソックスを履くのが難しい場合は、家族に手伝ってもらいましょう。

併用したい生活習慣の見直し

着圧ソックスは単体でもむくみ軽減に役立ちますが、生活習慣の見直しも大切です。たとえば、以下のとおりです。

  • 食生活の見直し(塩分を控えめにする)
  • 適度な運動習慣を取り入れる
  • しっかり睡眠をとる

塩分が多い食事ばかり摂っていると、血中の塩分濃度が上がり、それを薄めるために水分をため込んでしまいます。それがむくみとなってあらわれます。

妊娠中は特に塩分の摂取に注意し、減塩を意識した食事を心がけましょう。むくみにくくするために、日常で取り入れられる習慣は多くあります。着圧ソックスと併用して、ぜひ取り入れてみましょう。

効果を実感するまでの期間と継続のモチベーション

朝日を見て起床する女性

着圧ソックスの効果を実感するまでには、ある程度の継続が必要です。1〜2日で効果を実感する場合もありますが、継続することで、徐々に「足の軽さ」や「むくみの減少」を感じるようになります。

特に妊娠中は体調やむくみの出方に個人差があるため、焦らずマイペースで続けることが大切です。最初のうちは履くのを忘れてしまったり、面倒に感じたりすることもあるかもしれません。

使い心地の良い綿素材などのソックスを選ぶことも、長く続けるうえでの大事なポイントです。

まとめ

妊娠中の着圧ソックスは、むくみや冷えの対策に役立つアイテムです。使用するタイミングは妊娠初期から可能ですが、自分の体調や足の状態に合わせて無理なく取り入れることが大切です。

妊娠中の体はとても敏感で、個人差が大きいため、心配な方は医師や助産師に相談してから着圧ソックスを使用しましょう。本記事の内容を参考に、着圧ソックスを取り入れてむくみ対策してください。

妊娠中の着圧ソックスに関するよくある質問

ここでは、妊娠中の着圧ソックスに関する質問に答えていきます。

妊娠中の着圧ソックスはいつから履き始めるのがおすすめですか?

着圧ソックスは、妊娠初期からでも体調に問題がなければ使用可能です。妊娠初期に使用する場合は、圧がやさしいマタニティ用を選び、必要に応じて医師や助産師に相談するのが安心です。

妊娠中は毎日着圧ソックスを履いても問題ありませんか?

毎日使用しても基本的には問題ありませんが、着圧の強さや着用時間に注意しましょう。長時間の着用は避けて、商品パッケージに記載されている時間を守ってください。

また、むくみや肌の状態を日々チェックし、違和感がある場合は使用を中止しましょう。製品の使用目安や医師の指導を守ることが大切です。

妊娠中の着圧ソックスは日中と夜どっちが効果的ですか?

日中と夜、どちらが効果的かは目的や体調によって異なります。日中に立ち仕事や外出が多く、夕方に足がむくむ方は、活動中に着用するのが効果的です。

一方、足の冷えや夜中のこむら返りに悩んでいる場合は、就寝時専用の着圧ソックスを使うとよいでしょう。使用時間帯に応じた商品を選ぶことがポイントです。

妊娠中に着圧ソックスを使用するリスクは?

正しく使えば大きなリスクはありません。しかし、圧が強すぎるソックスを選んだり、長時間着用したりすると、体調が悪くなる可能性があります。

また、むくみの原因が妊娠高血圧症候群や血栓などの疾患である場合、着圧ソックスだけで対処しようとすると危険です。不安な点がある場合は、必ず医師や助産師に相談しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次