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妊娠中におすすめの着圧ソックス7選|効果や選び方のポイントは?

「妊娠中の足のむくみがつらい」

「着圧ソックスがむくみにいいって聞いたけど、妊娠中に使っても大丈夫?」

このような悩みや疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

妊娠中のむくみは、多くの妊婦さんが経験する症状です。ホルモンバランスの変化や子宮の圧迫、血液量の増加など、身体の変化が影響しています。

妊娠中のむくみ対策として注目されているのが「着圧ソックス」です。しかし、間違った使い方、選び方をすると逆効果になります。

本記事では、妊娠中に着圧ソックスを使うメリットや選び方などを解説したうえで、おすすめの商品を紹介します。妊娠中の足のトラブルに悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

妊娠中に足がむくんだり下肢静脈瘤になりやすいのはなぜ?

妊娠中に足が浮腫む

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは、太ももやスネ、ふくらはぎの静脈が浮き出てボコボコとコブ状になる状態を指します。妊娠中に、足のむくみや下肢静脈瘤になる理由は主に以下の3つです。

  • 血液量が増えるから
  • 女性ホルモンの影響
  • 妊娠による子宮の圧迫

それぞれ見ていきましょう。

血液量が増えるから

妊娠中は、胎児に十分な栄養を届けるために、母体の血液量が増加します。妊娠前より血液量が約1.5倍にまで増えると言われており、その分、血管にかかる負担も大きくなります。

特に足の静脈は心臓から遠いため、血液が心臓に戻りにくく、うっ滞しやすい状態です。これが、むくみや下肢静脈瘤の原因のひとつになります。

血液量の増加により静脈に負担をかけ、足が重だるく感じたり、むくみにつながったりします。

女性ホルモンの影響

妊娠中にむくみや下肢静脈瘤が起こりやすくなるのは、女性ホルモンの影響も原因のひとつです。妊娠すると、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」や「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が増加します。

これらのホルモンには、血管を拡張させる働きがあり、血液が溜まりやすくなることでむくみや下肢静脈瘤が生じます。ホルモンの影響は目に見えませんが、妊娠中の体の変化を理解するうえで重要なポイントです。

妊娠による子宮の圧迫

子宮の圧迫は、むくみや静脈瘤になりやすい原因のひとつです。妊娠後期にかけて胎児が大きくなり、子宮が足の付け根にある大静脈に圧力をかけます。

足の付け根が圧迫されることで、血液が心臓に戻りにくくなり、血液が足に溜まりやすくなります。その結果、むくみや下肢静脈瘤が起こるのです。

また、長時間立っていたり、同じ姿勢を続けたりすると悪化することもあります。対策として運動することが挙げられますが、妊娠中は難しいでしょう。

着圧ソックスは履くだけで足の血流を促進するため、妊娠中のむくみ、下肢静脈瘤対策としておすすめです。

妊娠中の着圧ソックス|利用前に知っておくべき基礎知識

妊娠中の着圧ソックスについて

着圧ソックスは、むくみや下肢静脈瘤対策として効果が期待できます。しかし、間違った知識で使用すると逆効果になる恐れもあるため注意が必要です。

着圧ソックスを利用する前に、基礎知識を知っておきましょう。ここでは、妊娠中に使用する着圧ソックスの基礎知識を解説します。

妊娠中に着圧ソックスが推奨される理由

妊娠中のむくみや下肢静脈瘤を手軽に対策できるアイテムとして、着圧ソックスが推奨されています。妊娠中は、ホルモンや血液量の増加により、足に血液が溜まりやすい状態です。

また、子宮が大きくなるにつれて下半身の血液循環が悪くなり、足のむくみや疲れを感じやすくなります。着圧ソックスは、足首から段階的に圧力をかけてくれるため、足の血流を促し、むくみの軽減につながります。

特に運動が制限される妊娠中には、身体に負荷がかからない対策として効果的です。着圧ソックスが日常のケアとして取り入れやすく、負担も少ない方法として推奨されています。

利用時には医師や産婦人科に相談するのがおすすめ

着圧ソックスを利用する際は、医師や産婦人科に相談するのがおすすめです。なぜなら、むくみや下肢静脈瘤と思っていた症状が、「別の病気が隠れていた」ということもあるからです。

特に血栓症の既往歴がある方や、妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症がある場合は、着圧ソックスの使用が逆効果になる可能性があります。また、着圧の強さやタイプによっては、体に合わない場合もあるでしょう。

医師に相談すれば、適切な判断で着圧ソックスを使用するタイミングや使い方を教えてもらえます。そのため、妊娠中に着圧ソックスを使用する場合は、必ず医師に相談してから使うようにしましょう。

医療用と一般用の違い

医療用着圧ソックスと一般用着圧ソックスの違いは、「圧力の強さ」です。圧力の強さはhPaで表します。

一般的な着圧ソックスは、15~36hPa程度で設計されていることが多いです。一方で医療用着圧ソックスは、40hPa以上で設定されているものもあります。

妊娠中の方には、強い圧力がかかる医療用ではなく、圧力が比較的弱い一般用の着圧ソックスがおすすめです。一般的な着圧ソックスは、予防目的や軽度のむくみ解消に適しています。

ただし、静脈瘤の症状が出ている場合や強いむくみが続いている場合は、医師に相談して選ぶのがベストです。

妊娠中に着圧ソックスを使用する効果とは?

妊娠中に着圧ソックスを使用すれば、むくみや下肢静脈瘤の改善が期待できます。ここでは、ハイソックス、ストッキング、パンストタイプの3つに分けて、それぞれの効果を解説します。

ハイソックスタイプの効果

最も一般的なタイプがハイソックスタイプです。足先からふくらはぎまでの血流をサポートすることで、むくみを軽減し、足のだるさや疲労感の軽減が期待できます。比較的即効性があるのも特徴です。

足だけに圧が集中するので、お腹への締め付けがなく、妊婦さんでも安心して使用できます。また、片足ずつ履けるため、たとえば左足だけに症状が出ている場合でも、必要な足だけに使えるのも特徴です。

特に膝から下が重だるい感覚がある方や、ふくらはぎや足首のむくみ対策として、最初の1足に取り入れやすいタイプです。

ストッキングタイプの効果

ストッキングタイプは、膝上から太ももまでの長さがあり、太もものむくみ解消に効果が期待できます。足首から太ももにかけて段階的に圧をかけ、下半身の血流を促進し、むくみだけでなく下肢静脈瘤の予防・軽減にも効果的です。

冷え対策にもなるので、体温管理が大切な妊娠時期におすすめです。スカートやワンピースに合わせやすいデザインなのも魅力のひとつです。

ただし、人によってはストッキングタイプはずれ落ちることがあります。そういった方は次に紹介するパンストタイプがおすすめです。

パンストタイプの効果

お腹からつま先までを包み込むパンストタイプは、下半身全体に圧力をかけられるため、血流改善が期待できます。太もものむくみや静脈瘤対策に最適で、ずれ落ちがないのも特徴です。

一方で、着脱がしにくい点はデメリットといえます。片足だけに使用したい場合でも両足に履く必要があるため、使い勝手はやや限定的です。

また、お腹まで覆う構造のため、通常のパンストではお腹を締めつけてしまう可能性があります。妊娠中に使用する際は、お腹を締め付けないマタニティ専用の商品を選びましょう。

妊娠中の着圧ソックスの選び方は?

妊娠中のむくみ対策として着圧ソックスを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • タイプやソックスの長さで選ぶ
  • 着圧の強さで選ぶ
  • ソックスの肌触りで選ぶ

それぞれ解説します。

タイプやソックスの長さで選ぶ

前述したとおり、着圧ソックスにはタイプがあります。

  • ハイソックスタイプ
  • ストッキングタイプ
  • パンストタイプ

どれを選べばいいかわからない場合は、お腹に負担がかからないハイソックスかストッキングタイプがおすすめです。たとえば、立ち仕事が多く足のむくみが気になる方はハイソックスを、太ももの重だるさを感じる方はストッキングタイプが適しています。

足のむくみを解消したい場合は、着圧ソックスの長さやタイプから自分に合うものを選ぶことが大切です。

着圧の強さで選ぶ

着圧ソックスは圧力の強さが異なるため、妊娠中の体に適したものを選ぶ必要があります。圧力が強すぎる着圧ソックスを選んでしまうと、血流が悪くなり、赤ちゃんに負担をかけてしまうからです。

着圧ソックスを選ぶ際は、パッケージに「妊娠用」「マタニティ用」と記載された商品を選ぶのがおすすめです。妊婦さんの身体や赤ちゃんに負担がかからない圧力に設定されているため、妊娠中でも安心して使用できます。

ソックスの肌触りで選ぶ

着圧ソックスを選ぶ際は、肌触りにもこだわりましょう。妊娠中は肌が敏感になるため、ちょっとした刺激が気になったり、かゆみを感じたりすることがあります。

綿や混綿など、肌にやさしい素材を使った着圧ソックスがおすすめです。妊娠中の敏感肌でも安心して使用できます。

また、動きやすさを重視するなら、ストレッチが効いているポリウレタンも選択肢のひとつです。妊娠中のストレスを少しでも減らすために、着圧の強さと同じくらい肌触りにもこだわりましょう。

妊娠中の着圧ソックスおすすめ7選

<オープントゥ|膝下>

<オープントゥ|膝上>

<ニーハイソックス>

<先丸ソックス>

妊娠中の着圧ソックスの履き方は?

妊娠中の着圧ソックスの履き方は以下のとおりです。無理のない姿勢で行いましょう。

  • ソックスはあらかじめ足首あたりまで裏返しておく
  • 床に座り、体育座りをする
  • 足を横に向けて、お腹の圧迫を避ける
  • つま先にソックスを引っかけてから、少しずつ引き上げる

妊娠中はお腹が大きくなるため、一人で履くのが難しくなります。その場合は無理せず、他の人に手伝ってもらうのもひとつの方法です。

また、ストッキングやパンストタイプ、圧力が強い着圧ソックスは着脱しにくいです。ハイソックスタイプの「妊娠用」「マタニティ用」と記載されたものを推奨します。

妊娠中に着圧ソックスを利用する際の注意点

妊娠中に着圧ソックスを利用する際は、以下のポイントに注意してください。

  • 商品の使用方法を確認して正しく利用する
  • 着用時間を決めておく
  • 目的に沿った着圧ソックスを使用する

それぞれ解説します。

商品の使用方法を確認して正しく利用する

着圧ソックスは商品によって履き方が異なるため、使用方法を確認し、正しく利用することが大切です。間違った履き方をしてしまうと、血行不良など逆効果になります。

また、症状によっては使用を禁止している商品もあるので注意が必要です。商品のパッケージや説明書に、正しい着用方法が記載されています。

特に妊娠中は体調が変化しやすいため、正しい使い方を理解してから使用するようにしましょう。

着用時間を決めておく

着圧ソックスは長時間つければよいというものではなく、着用時間を決めて使うことが大切です。長時間着用し続けると、血行が悪くなり、かえってむくみが悪化することもあります。

たとえば、「就寝時だけ」「日中の数時間だけ」など、着用時間を決めておくのがベストです。医師からの指示がある場合は、それに従って着用しましょう。

就寝時に着用する場合は、つま先が開いているオープントゥタイプのほうが通気性がよく、快適に過ごせるためおすすめです。

目的に沿った着圧ソックスを使用する

販売されている着圧ソックスによって、使用目的が異なるので注意してください。

  • 美脚に見せたい
  • むくみを取りたい
  • 冷えを防止したい
  • 静脈瘤を予防したい

着圧ソックスは、目的によって設計や圧力が異なります。妊娠中はマタニティ用や圧力が弱めの着圧ソックスを選ぶのがおすすめです。

まとめ

妊娠中の足のむくみや下肢静脈瘤は、多くの妊婦さんが抱える悩みです。着圧ソックスは血流を促進し、症状の緩和に役立つアイテムとして注目されています。

しかし、選び方や使い方を間違えると逆効果になるため注意が必要です。また、妊娠中に着圧ソックスを使用する際は、必ず医師に相談してください。

着圧ソックスを正しく選び、正しく使えば、妊娠中のつらいむくみを対策できます。本記事で紹介した商品なども参考に、ぜひ自分に合った着圧ソックスを選んでみてください。

妊娠中の着圧ソックスに関するよくある質問

ここでは、妊娠中の着圧ソックスに関するよくある質問に答えていきます。

妊娠中に足がむくむのはなぜ?

妊娠中に足がむくむ原因は、以下のとおりです。

  • 血液量の増加
  • 女性ホルモンの影響で体内に水分が溜まりやすくなる
  • 子宮が大静脈を圧迫し血液循環が悪くなる

これらの原因が関与し、足に血液が溜まりやすくなり、むくみにつながります。

妊娠中は、なぜ静脈瘤ができやすいの?

静脈瘤ができやすくなる理由は、むくみになる原因と同じです。プロゲステロンという女性ホルモンの影響で体内に水分が溜まりやすくなる、子宮が血管を圧迫して血流が滞るなどが考えられます。

着圧ソックスはむくみや静脈瘤に効果がある?

着圧ソックスは、むくみや静脈瘤の改善に効果が期待できるアイテムです。着圧ソックスを履くことで、段階的に圧をかけて血流をサポートし、むくみの軽減や静脈瘤の予防につながります。

妊娠中、寝る時に着圧ソックスを履いても大丈夫?

商品にもよります。マタニティ用で就寝用に設計されたものならOKですが、着圧が強いタイプは避けた方が安全です。心配な場合は医師に相談しましょう。

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