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着圧ソックスでミミズ腫れや跡が残る人は要注意!原因や対策を解説

着圧ソックスでミミズ腫れが残る人

「着圧ソックスを着用したら脚にミミズ腫れのような跡ができてしまった」

「靴下の跡がなかなか消えない。これって何かの病気なの?」

このようなお悩みはありませんか?

着圧ソックスは、むくみ解消や冷え対策など、さまざまな効果が期待できるアイテムです。しかし、体質に合っていなかったり使い方が間違っていたりすると、逆効果になる恐れがあります。

本記事では、着圧ソックスの着用でミミズ腫れになる原因や対処法、製品の選び方などを解説します。着圧ソックスを着用できない方向けのむくみ対策も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

着圧ソックスでミミズ腫れのような跡ができる主な原因

着圧ソックスの着用でミミズ腫れのような跡ができる方は、製品の使い方や選び方が間違っているのが原因かもしれません。ここでは、ミミズ腫れができる主な原因を解説します。

サイズが合っておらず過剰に締めつけている

女性の足の写真

着圧ソックスでミミズ腫れのような跡ができる原因のひとつが、サイズが合っていないことです。ふくらはぎや足首のサイズよりも小さいものを無理に履いてしまうと、必要以上に圧がかかり、跡が残ってしまいます。

足を強く締め付けることで、血行不良を引き起こし、むくみが悪化することもあるため逆効果です。購入前には、自分の足首・ふくらはぎの周囲を測定し、製品ごとのサイズ表を確認して選びましょう。

着用時間が長すぎて血流が悪くなっている

時計

着圧ソックスでミミズ腫れができる方は、着用時間を見直してみてください。着用時間が長すぎると、圧力がかかり続けることで血液やリンパの流れが滞り、むくみやミミズ腫れができることがあります。

着圧ソックスの着用時間は8時間までが目安です。製品ごとに着用推奨時間が設定されているため、必ず説明書を読んだうえで正しく使うように心がけましょう。

肌や脚に違和感を感じたら、無理に続けず一度使用をやめて様子を見ることが大切です。

生地の縫い目やゴムの圧力が局所的にかかっている

足を抑えている女性

着圧ソックスの縫い目やゴム部分に圧力が集中してしまうと、その箇所だけに強く跡が残ることがあります。特に長時間同じ姿勢でいると、局所的な圧迫が起こりやすく、皮膚にミミズ腫れのようなラインが浮き出てしまうのです。

また、古くなって伸縮性が落ちたソックスでは、圧が偏ってかかることもあります。できるだけゴム跡が残りにくい仕様を選び、ソックスが肌に均一に密着するよう調整することがポイントです。

体質的に肌が敏感でかぶれやすい

炎症がある足の皮膚

肌が敏感な人やアレルギー体質の人は、軽い摩擦や刺激でも肌が赤く腫れたり、かゆみが出たりすることがあります。特にゴムやポリウレタンなどの合成繊維は、接触性皮膚炎を引き起こしやすく、人によってはミミズ腫れが生じます。

着用ソックスを選ぶ際は、肌にやさしいコットン混やシルク混などを使用した製品がおすすめです。また、肌に異常が出た場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科での相談も検討しましょう。

そのミミズ腫れ、着圧ソックスが原因じゃないかも?

前述したとおり、着圧ソックスによるミミズ腫れの原因は、製品の使い方や選び方が間違っている可能性が高いです。しかし、それ以外にも次のような原因も考えられます。

皮膚の蕁麻疹

床にいくつかの水滴が落ちている足元の画像

ミミズ腫れのような跡ができた場合、それが着圧ソックスによる締め付けだけでなく、「蕁麻疹」の可能性も考えられます。蕁麻疹は、アレルギーや物理的な刺激、ストレスなどが引き金となり、皮膚に赤みやかゆみを伴う発疹が出る症状です。

外部からの物理的な刺激によって起こる蕁麻疹を「機械的蕁麻疹」と言い、衣類の締め付けなどが原因で症状が出ることがあります。蕁麻疹の多くは一過性のものですが、症状が続く場合は皮膚科の受診を検討しましょう。

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

下肢静脈瘤を抑える女性

下肢静脈瘤とは、脚の静脈内にある弁が壊れることで血液が逆流し、血管が浮き上がってボコボコとうねって見える状態です。ミミズ腫れに似ている症状のため、勘違いする場合も少なくありません。

特に立ち仕事の多い人や妊娠・加齢により下半身に負担がかかりやすい人に多く見られます。見た目だけで判断せず、気になる症状が続く場合は医療機関で検査を受けることが大切です。

靴下の跡がなかなか消えない!どれくらいで消える?

靴下を履いている女性の足元

個人差はありますが、着圧ソックスの跡は数時間で消えます。しかし、靴下の跡がなかなか消えない場合は、脚のむくみを疑ってください。血行不良によって脚に余分な水分が溜まり、靴下の圧力で跡が残ってしまうのです。

また、高齢者や皮膚のハリが低下している方は、脚に跡が残りやすい傾向にあります。慢性的なむくみや心配な症状がある場合は、一度医療機関で相談するのがおすすめです。

着圧ソックスでミミズ腫れが出たときの対処法

着圧ソックスを履いたあとにミミズ腫れのような跡ができてしまった場合、無理せず着用を中止しましょう。ここでは、肌トラブルが起きたときの具体的な対処法をご紹介します。

すぐに着圧ソックスの使用を中止する

「NG」と書かれたメモがノートやファイルの上に置かれている

脚にミミズ腫れのような跡や赤みが出た場合は、着圧ソックスの着用をすぐにやめましょう。そのまま履き続けてしまうと、炎症やかゆみが悪化する可能性があります。

「せっかく買ったのに…」と使い続けたくなる気持ちはわかりますが、肌の状態を悪化させないためにも、すぐに脱いで休ませることが大切です。

腫れや赤みのある部分を冷やして炎症を抑える

ミミズ腫れや赤みがある場合は、患部を冷やして炎症を抑えるのが効果的です。患部を冷やすことで、血管が収縮し、炎症物質の放出を抑える働きが期待できます。

タオルに包んだ保冷剤や冷たいタオルを使用し、数分間やさしく当てましょう。ただし、直接保冷剤を肌に当てたり、長時間冷やしすぎたりすると逆に刺激となることがあるため、注意してください。

かゆみや痛みがある場合は市販の抗炎症クリームを塗る

塗り薬を指にのせ、患部に塗ろうとしている

ミミズ腫れにかゆみや軽い痛みを伴う場合は、市販の抗炎症クリームを使用するのもひとつの方法です。患部の炎症を抑えたり、かゆみを軽減できたりします。

ただし、症状によっては効果がない場合もあるため、不安な場合は皮膚科に相談してから判断するのがおすすめです。市販の抗炎症クリームを使用する場合は、説明書をよく読み、用法・用量を守って使用しましょう。

腫れが引くまで、摩擦や締めつけを避けるゆったりした服装にする

柔らかい布

ミミズ腫れや赤みが出ている状態の皮膚は、敏感で刺激に弱くなっている状態です。締めつけ感のある靴下を履くと、摩擦や圧迫によってさらに症状が悪化する可能性があります。

また、スキニーパンツやタイツなどの締めつけが強い衣類は避け、ゆったりとした服装で過ごしましょう。肌に触れる着圧ソックスには通気性が良く、汗を吸いやすい素材を選ぶことが大切です。

症状が数日続く・悪化する場合は皮膚科を受診する

医師に相談する女性

着圧ソックスによるミミズ腫れは、通常数日以内に自然と引いていくものです。

しかし、

  • かゆみや赤みが引かない
  • 症状の範囲が広がる
  • 強い痛みが出る

といった場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。なかにはアレルギー反応や接触性皮膚炎など、専門的な治療が必要なケースもあります。また、下肢静脈瘤や血行障害など別の疾患が隠れている可能性も否定できません。

早期に診断を受けることで、悪化を防ぎ、適切な治療につなげることができます。症状が軽いうちの受診が、長引かせないためのポイントです。

着圧ソックスを履かない方がいい人の特徴とは?

着圧ソックスはすべての人におすすめできるアイテムとは言えません。以下の特徴に当てはまる人は、着圧ソックスの着用を避けたほうがよいです。

妊娠中で医師の指導を受けていない人

医師に相談する女性

妊娠中の女性はホルモンバランスが大きく変化しやすいため、脚のむくみやだるさを感じやすくなります。そのため、着圧ソックスを活用したいと考える方も多いですが、自己判断で使用するのはおすすめしません。

圧力が強すぎると血流を妨げ、母体や赤ちゃんに負担がかかる恐れがあります。思わぬ体調不良につながることもあるため、必ず医師に相談したうえで使用の可否を判断しましょう。

妊娠中の着圧ソックスについては以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

皮膚トラブルを抱えている人

足のかゆみになやむ女性

アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎など、皮膚に慢性的なトラブルを抱えている方は、着圧ソックスの使用に注意が必要です。締め付けによる摩擦や蒸れ、素材に含まれる繊維が刺激となり、炎症やかゆみを引き起こす可能性があります。

場合によっては、症状が悪化する恐れもあるため注意してください。必要な場合は、通気性がよく、肌にやさしい素材や圧力が比較的弱いタイプのものを選びましょう。

自分で脱ぎ履きが難しく、圧迫を調整できない高齢者や要介護者

高齢の女性の手を介助者が握る

着圧ソックスは圧力がかかる設計になっているため、自分で正しく履くのが難しい方にはおすすめできません。たとえば、高齢者や要介護者の方は、うまく脱げずに長時間締め付けたままになってしまうことがあります。

その結果、血流不良や皮膚トラブルを引き起こすリスクが高まります。安全に使うには、着脱をサポートしてくれる人がいるか、もしくは使用を控えるのが望ましいでしょう。

購入した着圧ソックスのサイズが合っていない人

靴下

購入した着圧ソックスのサイズが、自分に合っていない人は無理に履くのを避けるべきです。「せっかく購入したのにもったいない」という気持ちもわかりますが、サイズが合っていないソックスは、血行を妨げる恐れがあります。

返品または交換、別の製品を購入することをおすすめします。購入前には足首やふくらはぎの周囲をしっかり測定し、メーカーのサイズ表を確認したうえで選ぶようにしましょう。

ミミズ腫れができたときに試したい代替のむくみ対策

着圧ソックスの着用により、ミミズ腫れが生じた場合は使用を中止し、別のむくみ対策を講じるべきです。ここでは、肌への負担が少なく簡単にできるむくみ対策を紹介します。

脚を心臓より高くして寝る・休む

ベッドでリラックスしている女性の足

脚のむくみを改善するには、脚を心臓より高くして寝る・休む姿勢がおすすめです。脚を上げて横になることで、血液やリンパ液の流れを助け、余分な水分が排出されやすくなります。

クッションや丸めたタオルを膝下に置くことで、無理なく自然に脚を高く保てます。また、床に対して90度の角度で脚を上げ、数分間耐えるだけでも効果的です。

肌に刺激を与えずにできるシンプルな方法なので、ミミズ腫れで肌が敏感な方でも安心して実践できるでしょう。

ウォーキングやストレッチで血流を促す

ウォーキングする女性の足元

着圧ソックスに頼らなくても、体を動かすことで血行を促すことは可能です。ウォーキングは、下半身の筋肉を使うため、血液やリンパの流れがスムーズになり、むくみの解消に役立ちます。1回15~30分を目安に、無理のない範囲で続けてみましょう。

運動が難しい場合は、以下のような軽いストレッチもおすすめです。

  1. 椅子に座った状態でかかとを少し浮かせる
  2. 3秒かけてゆっくり上げ下げを繰り返す
  3. この動作を20回程度行う

体を動かすことで全身の代謝も上がりやすくなり、むくみにくい体づくりにつながります。肌への刺激が少ない方法なので、ミミズ腫れができているときにもおすすめです。

足湯や温浴で下半身を温めて血行を良くする

浴室

下半身を温めることで血行を促し、むくみの改善が期待できます。38〜40℃程度のぬるめのお湯に10〜15分ほど浸かるだけで、脚の冷えやだるさがやわらぎます。

入浴には全身の巡りを整える効果もあり、リラックス効果や睡眠の質向上も期待できるのでおすすめです。シャワーだけで済ませがちな人も、できるだけ湯船に浸かる時間を作りましょう。

まとめ

着圧ソックスはむくみや冷え対策に役立つ一方で、サイズ違いや長時間の使用、素材の刺激などが原因でミミズ腫れが生じることもあります。体質によっては使用を控えるべきケースもあるため、自分に合ったアイテム選びと正しい使い方が大切です。

肌トラブルが起きた場合は、無理に使用せず、皮膚科を受診するなどしましょう。ウォーキングや足湯など他の方法でもむくみ対策は可能なので、自分に合う方法を見つけて続けることが重要です。

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